高齢者疑似体験で分かった!親世代と安心して暮らすためのバリアフリー浴室リフォーム

「いつまでも元気でいてね」
そう願っていても、年齢を重ねるごとに、親の動作が少しずつゆっくりになっていくのは、ちょっぴり不安なものですよね。
特に、浴室は滑りやすく、段差も多い場所。
「お風呂で転倒して骨折なんてしたら…」 「一人でお風呂に入っていて、もしものことがあったら…」
そんな心配を抱えている方も多いのではないでしょうか?
実は、私たちがリラックスできるはずの浴室は、高齢者にとっては危険がいっぱい潜んでいる場所なんです。
先日、リクシルショールームで行われた高齢者疑似体験に参加してきました。
そこで、高齢者の身体の動かしづらさを、身をもって体験!
手足に重りをつけ、関節を固定するサポーターを装着し、視界を狭めるゴーグルをかけて浴室を使ってみると…
かがむ、立ち上がる、手を伸ばす、といった動作が、こんなにも大変だったのかと驚きました。
蛇口をひねる、シャワーの温度を調節する、といった簡単な動作さえも一苦労。
「あれ?シャンプーはどこだっけ?」
視界が悪くなると、いつも使っているものが、すぐに見つからない!
水栓などに手をつくと壊れる原因にもなります。
そして、一番大変だったのが、浴槽の出入り。
「よいしょ!」
と、勢いをつけて跨ごうとしても、足が上がらず、バランスを崩しそうになりました。
この体験を通して、高齢者にとって、浴室がいかに危険な場所であるかを痛感しました。
「でも、リフォームとなると、費用もかかるし、どこから手をつければいいのかわからない…」
そう思っていませんか?
そこで、今回は、高齢者疑似体験で学んだことをもとに、親世代と安心して暮らせるバリアフリー浴室リフォームのポイントをご紹介します。
1. 引き戸にする
浴室のドアを引き戸にすることで、開閉スペースが不要になり、車椅子での出入りもスムーズになります。
また、開け閉めが楽になるので、高齢者だけでなく、介助する側の負担も軽減されます。
2. 滑りにくい床材を選ぶ
浴室の床は、濡れていると滑りやすく、転倒のリスクが高い場所です。
滑りにくい床材を選ぶことは、バリアフリーリフォームの第一歩。
最近では、表面に凹凸をつけた床材や、ソフトな感触で滑りにくい素材など、様々な種類の床材があります。
3. 段差をなくす
浴槽の縁や、洗い場と脱衣所の段差は、つまづきやすく、転倒の原因になります。
段差をなくすことで、スムーズな移動が可能になり、安全性がぐっと高まります。
また、浴槽の縁を低くすることで、浴槽への出入りが楽になります。
4.浴槽にはあえて段差(腰かけ)をつける
浴槽内に(腰かけ)を設置することで、座りながら入浴することができます。
また、浴槽に入る時や出る時も腰が高い位置にあるので、下から腰をあげるよりも楽になります。
5. 手すりを設置する
手すりは、立ち上がる、座る、移動するといった動作をサポートしてくれる、心強い味方です。
浴槽の縁、洗い場など、必要な場所に手すりを設置することで、転倒のリスクを減らし、安心して移動することができます。
手すりの位置が重要で、従来の浴室には一番欲しいところについてなかったりします。
手すりの位置を検討することも安全にお風呂に入っていただくための第1歩となります。
6. 浴室暖房乾燥機を設置する
冬場の浴室は、寒さが厳しく、高齢者にとっては、ヒートショックのリスクが高まります。
浴室暖房乾燥機を設置することで、浴室を暖かく保ち、ヒートショックを予防することができます。
また、梅雨の時期には、洗濯物を乾かすのにも役立ちます。
7. 最新の浴室ユニットを検討する
最新の浴室ユニットの中には、手すり機能と座りながら浴槽に入れる機能が一体化したタイプがあります。
高齢者自身が、自分の力で浴槽に入ることができるようになり、介助の負担も軽減されます。
まとめ
高齢者疑似体験を通して、浴室が、高齢者にとって危険な場所であることを実感しました。
しかし、バリアフリーリフォームを行うことで、親世代が安心して、快適にお風呂に入れるようになります。
そして、バリアフリー化は、高齢者本人だけでなく、介助する家族にとっても、大きなメリットがあります。
「いつまでも、自分の家で、快適に暮らしてほしい」
そんな願いを叶えるために、バリアフリーリフォームを検討してみてはいかがでしょうか?
お問い合わせはこちらから
岡田住宅設備株式会社では、お客様の理想に寄り添ったリフォームをお手伝いします。施工事例や詳しい製品情報についてもお気軽にご相談ください!